私、20代で銀座カラー、30代でミュゼプラチナムに通っていたんです。
で、どちらもあとから倒産しちゃいました。知ったのはニュースで、「あ、昔通ってたところだ」って。
私はどちらも通い終わったあとだったので、損はしていません。でもそれは、たまたまです。
先に答えを書いておくと、大手でも倒産はある。だから「お金の払い方」で、もしものときの損を小さくしておく。これが2回の倒産を見て、私がたどり着いた考え方です。
倒産がこわいから脱毛をやめよう、という話じゃありません。安心して通い続けるために、契約の前に見ておく話です。
脱毛サロンの倒産、どれくらい起きている?
私が通っていた2つだけでも、これくらいの規模でした。
| 銀座カラー | ミュゼプラチナム | |
|---|---|---|
| 何が起きた? | 運営会社が2023年12月に破産[1] | 運営会社の一つが2025年8月に破産開始決定[2] |
| 負債は? | 約58億円[1] | 約260億円。脱毛サロンで過去最大[2] |
| 影響は? | 契約中の会員 約9万9,900人[1] | 債権者 約123万人[2] |
| 私は? | 20代で通った。倒産は通い終わったあと | 30代で通った。倒産は通い終わったあと |
ミュゼプラチナムのほうは、施術の回数が残ったまま債権者になった人が約123万人、使われていないお金は合わせて約124億円とされています[2]。
業界全体で見ても、2024年度の脱毛サロン・クリニックの倒産は18件で、過去最多でした[3]。2023年度は、損益が分かった約50社のうち4割を超える会社が赤字だったそうです[3]。
倒産すると、前払いしたお金はどうなる?
ここがいちばん知っておきたいところ。払い方によって、もしものときの損の大きさが変わります。

消費者庁は、一括で前払いしたあとに事業者が倒産して、施術も受けられず返金もされなかった例があると注意を呼びかけています[4]。
クレジットカードの分割払いの途中なら、施術の回数が残っている分について、カード会社に「残りの支払いを止めてほしい」と申し出ることができます[4]。
ただしこれは、これからの支払いを止めるもの。すでに払ったお金が戻ってくるわけではありません[4]。
私の場合(銀座カラーとミュゼ)
どっちも通い終わってからの倒産だったので、私は助かりました。でも2回も続くと、さすがに「倒産ってあるんだな」って思いますよね。
銀座カラーは20代のとき。大阪で通い始めて、途中で名古屋に引っ越したんですが、名古屋のお店で同じ契約のまま続けられて助かりました。
※引っ越し先で続けられるかは、サロンや契約によって違います。引っ越す予定がある人は、契約の前に聞いておくといいと思います。
ミュゼは30代のとき。正直、効果があったのかはよく分からないんです。でも、残っていたワキの毛はほとんどなくなったので、それなりの効果はあったかなと思っています。
※私の場合の感想です。毛の量や変化には個人差があります。
そして2つとも、ニュースになるくらいの大手でした。「お店がたくさんあるから安心」とは言えないんですよね。ここは本当に難しいところだと思います。
契約前に確かめたい5つ
倒産するかどうかは、私たちには分かりません。でも、もしものときの損を小さくする方法はあります。契約の前に、この5つを見てみてください。
- 払い方は選べる?1回ずつ払う「都度払い」や月ごとの払い方があるか、聞いてみます。消費者庁も、一括の前払い以外の払い方がないか確かめるよう呼びかけています[4]。
- 前払いのお金を守る仕組みはある?倒産しても、前払いしたお金がほかの債権者より先に返ってくる仕組みを「前受金保全措置」といいます。あるかないかは、契約の書面に書くことになっています[5]。
- クーリング・オフの日数は?契約の書面を受け取った日から8日以内なら、理由がなくても契約をやめられます[5]。
- 途中でやめたら、いくらかかる?8日を過ぎても、途中でやめることはできます。施術を始める前なら、お店が請求できるのは2万円まで。始めたあとなら、受けた分の料金に、2万円か残りの金額の10%の低い方を足した額までです[5]。
- 運営している会社の名前で調べた?サロンのサイトの会社概要で運営会社の名前を見て、「会社名 倒産」「会社名 行政処分」で検索してみます。特定商取引法にもとづく行政処分は、消費者庁のサイトで年度ごとに公表されています[6]。
ちなみに、前払いで5万円を超える契約をするサロンには、会社の財務の書類(貸借対照表など)を見せられるようにしておく決まりもあります[5]。ただ、お店で「見せてください」とは言いにくいですよね。言いにくければ、無理に頼まなくていいと思います。
ここに書いた決まりは、1か月を超えて、5万円を超える契約が対象です[5]。
42歳の私なら、こう選ぶ
じゃあ今の私はどうしているかというと、今通っているサロンは10回のコースで契約しています。
回数が多いほうが、1回あたりはお得なので。
一方で、最近通い始めた娘は、都度払いにしました。続くかどうか分からないし、前払いのお金をこれ以上増やしたくなかったからです。
お得さを取るか、もしものときの損の小ささを取るか。どっちが正解というより、人によって違うと思います。
私が大事だと思うのは、「何回分を前に払うか」を、お店のすすめのままではなく自分で決めること。迷ったら、まず体験や1回分から始めて、続けられそうか確かめてからでも遅くないと思います。
よくある質問
今通っているサロンが倒産したら、どうすればいい?
回数の多いコースは、やめたほうがいい?
私も10回のコースで通っています。回数が多いほうがお得なのは本当です。前払いする金額と、途中でやめたときにいくらかかるかを、契約の前に確かめておけば十分だと思います[5]。
医療脱毛のクリニックなら倒産しない?
クリニックでも倒産は起きています。帝国データバンクの調査でも、脱毛サロンと並んでクリニックの経営破たんが挙げられていました[3]。クリニックの契約でも、払い方とやめるときの条件を見ておくのは同じです。
出典
- 東京商工リサーチ「脱毛サロン「銀座カラー」の破産時の会員数(契約中)は9万9,856名」(2023年12月18日)https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198220_1527.html(2026年10月6日確認)
- 東京商工リサーチ「脱毛サロンで過去最大の負債 「ミュゼプラチナム」運営のMPH(株)(東京)に破産開始決定」(2025年8月18日)https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/detail/1201669_1521.html(2026年10月6日確認)
- 株式会社帝国データバンク「脱毛業界、赤字経営が4割超 24年度の倒産は過去最多」(2025年5月16日、PR TIMES)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001076.000043465.html(2026年10月6日確認)
- 消費者庁「「前受金保全措置」の有無を確認するなど、高額料金の一括前払いを行う際は、契約内容や支払い方法等を十分にご検討ください!」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_041/(2026年10月6日確認)
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/(2026年10月6日確認)
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「執行状況」https://www.no-trouble.caa.go.jp/action/(2026年10月6日確認)